「ひとり情シス」を取り巻く環境とは
今や、多くの企業において情報システムはなくてはならない存在です。何らかの情報システムが使えなくなったとしたら、ほとんどの社員が仕事どころではなくなってしまうでしょう。しかし、情シスが担当する情報システム管理などの業務は、本来重要度が高いにもかかわらず、それらをひとりで任されているいわゆる「ひとり情シス」が存在します。
「ひとり情シス」の業務は多岐に渡るため、業務量も膨大です。その原因の1つとして、多くの担当者が重要度の高い情シスの業務以外にも他の業務を兼務していることがあげられます。
しかし、経営層からは「情シスは利益を生み出さない仕事」として低評価される傾向があります。やって当たり前の仕事と認識されるケースが多く、業務内容からも労働時間が長くなりやすい職種です。そのため、心理的にもストレスが溜まりやすいと言われています。
「ひとり情シス」の負担は増えるばかり
一方、近年サイバー犯罪の増加に加えて、セキュリティ対策に関する技術や知識に関する必要性も増えています。一般的にも、社員やお客様のマイナンバーの取り扱いなど個人情報の管理に対する意識は高まっており、セキュリティ対策への取り組みは企業として必須となっています。しかし、「ひとり情シス」の場合、上記のように多忙を極める中で、情報セキュリティの新しい知識とノウハウを習得することは非常に困難と言わざるを得ません。
昔のセキュリティ対策はもはや通用しない
少し前までは、ファイアウォールやウイルスソフトなどを導入すれば、一定レベルのセキュリティ対策効果を得ることができました。また、かつてはウイルスなどを用いる攻撃者のほとんどは興味本位であり、それほど企業に脅威を与えることはなかったため、情シスとしても専門的な知識やノウハウが、それほど必要とされていたわけではありませんでした。
しかし、現在の攻撃は非常に巧妙化し企業に脅威を与えています。企業から情報を盗み出し金銭を得るために、各専門的知識を持つ人材を組織化し、戦略的に企業を攻撃してきます。もはや攻撃者は犯罪組織であり、企業の情報セキュリティを突破するプロフェッショナル集団となっています。近年、ランサムウェアなどにより、多くの企業が直接的な被害を受けるようになってきたのは、そのような背景があります。
企業はこのような攻撃者から自社の持つあらゆる情報を守る必要がありますが、もはやセキュリティ対策製品を導入するだけでは防御しきれなくなってきています。先進的な企業では、CSIRTの構築に取り組み、セキュリティ専任者を常駐させ、システムの脆弱性などを監視しています。しかし、システムに脆弱性が見つかりパッチを施したとしても、次の週には新しい脆弱性が発生していることも多く、もはや、いたちごっこの状況に陥っています。このような現状で、常にシステムの脆弱性をチェックし管理することは、非常に困難といえます。
まさに「ひとり情シス」での対応は、さらに過酷と言えるでしょう。多岐に渡る業務を行い多忙を極める中で、脆弱性対策までカバーするのは至難の業です。業務の合間を縫って、巧妙化した攻撃に対し常に新しい知識を習得し対策を施すのは、現実的に不可能であると認識しなければなりません。
解決のカギはIT資産管理ソフトの導入
一般的にも、人力で行う必要のある業務はどんどん減ってきています。効率化するためのツールも数多く出揃っているので、負担を分散させたいと考えた場合は探してみると良いでしょう。初期投資にあまり消極的にならないことも大切です。
また、情報セキュリティに関する専門的な知識がなくても一定レベルの対策が可能なシステムも存在します。「IT資産管理ソフト」はその一つです。専門知識があるほうが良いのは確かですが、情報セキュリティ対策は、迅速かつ継続的に対応すべき事項であることを考慮すると、ツールを導入することは、長い目で見れば有効な手段であると言えます。
「ISM CloudOne」は、日々のハードウェア、ソフトウェア管理(ライセンス管理)と言った基本的な業務を効率化するだけでなく、「ふるまい検知」などの機能によって未知ウイルスやゼロデイ攻撃に対しても防御が可能です。「自動脆弱性診断」といった機能も搭載されているため、各端末にどんな脆弱性があるのか即座に確認できることも、「ひとり情シス」にとって非常に魅力的な製品と言えます。
現在の自社を取り巻く環境を十分に考慮した上で適切な投資と決断をすることが、今企業に求められているのです。
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