BYODとは?メリット・デメリットとセキュリティ対策を解説

BYODとは?メリット・デメリットとセキュリティ対策を解説

初回公開日:2021年3月15日

1:BYODとは?

BYOD(Bring Your Own Device)とは、従業員が個人で所有するパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を、業務に利用することです。

企業が業務で利用する端末を用意するのではなく、従業員が普段から使用している私物の端末を業務に利用するため、端末の購入費用を抑えられる、使い慣れた端末を利用できるといったメリットがあります。

一方で、個人所有の端末を業務に利用するため、企業が端末の状態を把握・管理しにくい場合があります。OSやソフトウェアの更新、紛失・盗難、マルウェア感染など、セキュリティ面で注意が必要です。

本記事では、BYODのメリット・デメリットを整理したうえで、BYODで注意したいセキュリティリスクと、その対策について解説します。

2:BYODのメリット

BYODでは、従業員が普段から使用している私物の端末を業務に利用します。そのため、企業側と従業員側のそれぞれにメリットがあります。

端末の購入・維持にかかるコストを抑えられる

企業が業務用のパソコンやスマートフォンを従業員ごとに用意する必要がないため、端末の購入や維持にかかるコストを抑えられる場合があります。

使い慣れた端末を利用できる

従業員が普段から使っている端末を業務にも利用できるため、新しい端末の操作を覚える負担を抑えられます。使い慣れた環境で業務を行えることは、業務の進めやすさにもつながります。

場所を問わず業務を行いやすい

インターネット環境などの必要な条件が整っていれば、自宅や外出先など、場所を問わず業務を行いやすくなります。テレワークなど、柔軟な働き方にも対応しやすい点がBYODのメリットです。

3:BYODのデメリット・注意点

BYODにはさまざまなメリットがある一方、私物の端末を業務に利用することによる課題もあります。

端末の管理が難しい

従業員がそれぞれ所有する端末を利用するため、端末の種類やOS、ソフトウェアの利用状況などが異なります。企業が業務用に端末を用意する場合と比べ、端末の状態を把握・管理することが難しくなる場合があります。

業務と私用の区別が難しい

私物の端末には、業務で使用する情報だけでなく、個人の写真やメール、アプリなども保存されています。業務と私用のデータが同じ端末に存在するため、情報の取り扱いや端末の管理について、あらかじめ整理しておく必要があります。

4:BYODで注意したいセキュリティリスク

BYODでは、従業員が個人で所有する端末を業務に利用するため、企業が用意した端末とは異なるセキュリティ上のリスクがあります。特に、端末の紛失・盗難やOS・ソフトウェアの脆弱性、シャドーITによる情報漏えいなどには注意が必要です。
BYODで注意したいセキュリティリスク

端末の紛失・盗難による情報漏えい

パソコンやスマートフォンを紛失・盗難されると、端末に保存された業務データや、業務で利用するサービスのアカウント情報などが第三者にアクセスされる可能性があります。

私物の端末を業務に利用する場合も、画面ロックや認証などの対策を行い、紛失・盗難が発生した場合に備えておくことが重要です。

OSやソフトウェアの脆弱性

OSやソフトウェアに脆弱性が残っていると、それを悪用されてマルウェアに感染したり、不正アクセスにつながったりする可能性があります。

企業が管理する端末と異なり、私物の端末ではOSやソフトウェアの更新状況を企業側で把握しにくい場合があります。更新が適切に行われているか確認できる仕組みや、利用する端末についてのルールを設けることが重要です。

シャドーITによる情報漏えい

シャドーITとは、企業が把握・許可していないIT機器やクラウドサービスなどを業務で利用することです。

BYODでは、従業員が私物の端末からさまざまなアプリやクラウドサービスを利用できます。そのため、会社が把握・許可していないサービスを業務に利用すると、シャドーITにつながる可能性があります。
例えば、会社が把握していないクラウドストレージやファイル共有サービスに業務データを保存・共有すると、企業側でデータの利用状況を把握できず、情報漏えいにつながるおそれがあります。
BYODを利用する場合は、私物端末から業務で利用するサービスについても適切に管理することが重要です。

5:BYODのセキュリティ対策

BYODを安全に利用するには、端末の紛失・盗難やOS・ソフトウェアの脆弱性、シャドーITによる情報漏えいなど、想定されるリスクに応じて対策することが重要です。

ここでは、BYODを利用する際に取り組みたい基本的なセキュリティ対策を紹介します。

紛失・盗難に備える

BYODで利用するパソコンやスマートフォンを紛失・盗難した場合に備え、第三者が端末を操作したり、保存された情報にアクセスしたりできないよう対策することが重要です。

例えば、端末の画面ロックやパスワード、顔認証などの認証機能を設定し、第三者が簡単に端末を操作できないようにします。
また、端末を紛失した場合に備えて、遠隔から端末内のデータを消去する「リモートワイプ」が利用できる環境を用意しておくことも対策の一つです。

OSやソフトウェアを最新の状態に保つ

OSやソフトウェアに脆弱性が残っていると、マルウェアへの感染や不正アクセスにつながる可能性があります。そのため、BYODで利用する端末も、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことが重要です。
企業側で端末の更新状況を把握しにくい場合は、業務で利用する端末について、OSやソフトウェアを適切に更新するルールを設けることも有効です。

業務で利用するサービスを適切に管理する

BYODでは、私物の端末からさまざまなクラウドサービスやアプリを利用できます。そのため、業務で利用するサービスをあらかじめ決め、会社が把握・許可していないサービスに業務データを保存・共有しないようルールを設けることが重要です。

また、業務で利用しているサービスを会社側でも把握しておくことで、どのサービスで業務データを扱っているのかを確認しやすくなります。

BYODを安全に利用するためには、セキュリティ対策だけでなく、利用できる端末や業務の範囲、業務データの取り扱いなど、社内の利用ルールを定めておくことも重要です。
BYODの導入・運用時に定めておきたいルールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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【コラム】BYODを導入・運用する際に企業が定めておきたいルールとセキュリティ対策

まとめ:BYODを安全に利用するために

BYODは、従業員が個人で所有するパソコンやスマートフォンなどを業務に利用する方法です。端末の購入・維持にかかるコストを抑えられる、使い慣れた端末を利用できるといったメリットがあります。

一方で、私物の端末を業務に利用するため、企業側で端末の状態や利用状況を把握しにくい場合があります。紛失・盗難やOS・ソフトウェアの脆弱性、シャドーITなど、情報漏えいにつながるリスクにも注意が必要です。

BYODを利用する場合は、端末の紛失・盗難に備える、OSやソフトウェアを最新の状態に保つ、業務で利用するサービスを適切に管理するなど、リスクに応じた対策を行いましょう。

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