Windows 10のデフォルト機能で「紛失対策」ができる?!

Windows 10のデフォルト機能で「紛失対策」ができる?!

春に猛威を振るった新型コロナウイルスは、皮肉にも政府が推進する働き方改革の「テレワーク」を普及させる事となりました。

「不要・不急の外出を控えてください」「出社は全体の7割削減」と当時の首相や各都道府県の知事が声高らかに叫んでいたこともあり、多くの企業が「在宅勤務」をさせるという事態になりました。

結果、とある調査によると緊急事態宣言が出された4月と前月3月のテレワーク導入率を比較すると4月の導入率が3月に比べ40%以上増加していることがわかりました。

セキュリティ・インシデントのNo.1は「紛失」

一言でテレワーク・在宅勤務といっても各企業で様々な方法で行われていると思いますが、不安要素の共通事項として「PCを紛失した場合どうするか」ではないでしょうか。

通常時であっても最近企業では、当たり前の様に利用されているPCですが、近年ではデスクトップ型よりノートブック型を社員に使わせています。特にWindows 10はPC自体にSIMカードを搭載しているモデルも人気があり、スマートフォン同様気軽に持ち出すことが可能です。
そしてその分、PCを紛失するという機会も増えることになります。

NPO日本ネットワークセキュリティ協会が調査した「2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」(※)によると全体の約4分の1にあたる26.2%の原因が「紛失・置き忘れ」で第1位でした。

PCには顧客情報や機密情報といった他社・他人に知られてはならない情報がたくさん保存されています。そして「紛失」や「置き忘れ」といった行為は恐らくゼロにする事は不可能でしょう。

そうであるならば、会社支給のPCは「紛失」する事を前提に対策を取っておく必要があります。パスワードをかける・ハードディスクを暗号化するなど様々な対策がありますが今回は「リモートロック・リモートワイプ」について話したいと思います。

Windows 10標準搭載の暗号化「Bit Locker」のメリットをご紹介

リモートロックとは

Windows 10では「デバイスの検索」という機能です。

PCをどこかに置いてきてしまった。画面のロックもかけてない・・・なんて事があった場合に役に立つ機能です。位置情報を一定の時間で情報を送っておけばPCがどこにあるかわかります。スマートフォンの「iPhoneを探す」という機能と同様です。

PCが探し出せたらあとは画面ロックをかけるなどしてのぞき見られる・勝手に操作されるといった様な事を防ぐことができます。

リモートワイプとは

ワイプ=削除です。例えばPCを紛失してしまった。取引先の機密情報をメールで受け取ったためこの情報が外部に漏れると会社の存続に関わるなんてゾッとするケースを想像してみてください。

その時にメールのデータやデスクトップに保存したデータなど削除できれば情報漏えいを防ぐ事ができます。

そんな事態を経験したくありませんが、セキュリティ・インシデントではあるあるの「紛失」なので必ず対処できることが必要です。

リモートワーク・在宅勤務でもワークするPC管理

Windos 10に搭載されている便利な機能「リモートロック」と「リモートワイプ」ですがPCの管理者主導で行いたいというニーズもあると思います。

社員からPCを紛失してしまったという連絡が入った場合、情報漏えいを防ぐ対策をしなくてはいけません。その時に情報を保存してあるフォルダ(例えばドキュメントフォルダ)を削除してしまえば、データは消去されますが情報が漏えいする事はありません。
少し大胆に行うとすれば、CドライブのWindowsフォルダを削除してそもそも起動できなくするといったことも可能です。

リモートワイプを利用するためには管理者権限が必要になり、企業のPCは社員に管理者権限を与えていないケースがほどんどでしょうから情報システム部門などで実行することができます。

企業のIT資産を管理するためのツール「IT資産管理」ではスマートデバイスで非常によく使われるこの2つの機能を、PCの制御機能としても搭載しています。

>ISM CloudOne機能:リモートロック 指定フォルダの削除

リモートワーク・在宅勤務といった社外で働くことが多くなった現在では、クラウド化が進みブラウザ越しに多くの事ができるようになりました。

IT資産管理ツールも同様で社内のネットワーク外の端末を監視・管理する必要が出てきています。

社員が人である限りなくならない「紛失」という事故に対して、PCを管理する情報システム部門が対応できる武器を持ち自社を守る事ができるというのはとても重要なミッションだと思います。

※出典:NPO日本ネットワークセキュリティ協会
2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書
https://www.jnsa.org/result/incident/data/2018incident_survey_sokuhou.pdf

 

この記事を読んだ方にお勧めの記事はこちら!

Windows 10の暗号化機能「BitLocker」とは?BitLockerの使い方、メリット・デメリット